価値観はお金の使い方に表れる
お金の使い方は、その人の価値観を映す鏡だと思います。
同じ収入でも、人によってお金を使う場所はまったく異なります。
趣味に惜しまずお金をかけられる方、健康や美容に投資される方、お子さんの教育に全力を注がれる方、老後のためにコツコツ貯められる方、自分磨きに使われる方、友人との時間を大切にされる方など、さまざまです。
どこにお金をかけるかによって、「この人は何を一番大事にしているのか」が自然と見えてきます。
これは決して他人のお金の使い方を否定する話ではありません。
ただ、「ああ、この人はこういう価値観で生きているのだな」と理解するための、一つのものさしとして考えていただければと思います。
ちょっと前にSNSでよく見かけた言葉に「残クレアルファード」があります。
残価設定型クレジットを利用してトヨタ・アルファードを購入されるスタイルです。
これを見て「贅沢だ」「身の丈に合っていない」と批判される方もいらっしゃいますが、私はむしろ興味深いと感じます。
アルファードを選ぶこと自体に、「かっこよさ」「優越感」「家族を乗せる安心感」といった価値を見出している証拠だと思うからです。
一方で、同じアルファードを現金一括で購入される方もいれば、通常のローンを組まれる方もいます。
支払い方ひとつで、その人が「見た目」「安全性」「リセールバリュー」「金利負担」をどのように捉えているかが伝わってきます。
住まいについても同じです。
「一軒家やマンションを買ってこそ一人前」という従来の価値観を大切にされる方もいらっしゃれば、
「今の時代に合わせて柔軟に賃貸を選ぶ」ことを賢明だと考えられる方もいます。
持ち家派か賃貸派かの議論が白熱するのは、結局、価値観の違いがぶつかっているだけなのかもしれません。
夏の旅行先の話を聞くだけでも、その方の価値観がわかります。
「今年は家族でハワイに行ってきました」と嬉しそうにお話しになる方は、家族との時間を最優先にされていらっしゃるのでしょう。
「国内の温泉でゆっくりしてきました」という方は、癒しやゆとりを大切にされているのかもしれません。
お金の使い道は、言葉よりも雄弁にその方の優先順位を物語ってくれます。
大切なのは、他人の価値観を否定せず、自分の価値観をしっかり見つめることです。
今だけを見て散財するのでもなく、将来の自分を想像しながらお金を使い、貯め、増やす。
そのバランスこそが、結局は一番心地よい生き方につながるのではないかと思います。
価値観は年齢を重ねるごとに変わっていきます。
出会い、結婚、子どもの誕生、親の介護など、人生の節目で自然とシフトしていくものです。
だからこそ、ときどき立ち止まって「自分は今、何にお金を使っていて、それは本当に大切なことか?」と振り返ってみるのは、とても有意義な時間だと思います。
あなたは、どんなところにお金を使っていますか?
そして、それはご自身の価値観をちゃんと反映した使い方でしょうか?
お金の使い方を観察することは、他人を知る手段であると同時に、自分自身を知る最高のきっかけにもなります。
価値観を大切に、納得のいくお金の付き合い方をしていきたいものですね。


