ついに、インフレが進んでいく時代に突入しました。
これによって、資産格差がますます広がっていく——今日はその話をしていきたいと思います。
最近、「二極化」という言葉を耳にする機会が増えてきたのではないでしょうか。
実は、資本主義社会では二極化が進むのが「当然」とも言える構造があるようです。
ある意味、いたしかたのない現象なのかもしれません。
しかし、だからといって「ほっといていい」わけではありません。
全員が同じ水準になることは現実的に難しいとしても、「下の人たちをどれだけ上に引き上げるか」という視点で、各国は政策を打ち出しています。
日本も例外ではなく、税金を集めて社会福祉に充てるなど、二極化を少しでも軽減する取り組みを昔から続けてきました。
私たちが納めている税金は、誰かの役に立っている——そう考えることもできるでしょう。
インフレが二極化を加速させる理由
本題に入ります。
なぜインフレが進むと、資産の二極化がさらに加速するのか。
これまでの約30年間、日本はデフレの時代でした。
その間に、現金(円)ではなく、土地や株式、金・銀などの金融資産・実物資産に変えていた人は少なくないはずです。
ここで簡単な例を考えてみましょう。
仮に3000万円分の資産を、土地などの「何か」に変えていたとします。
インフレが年3%で進むと、円の価値は毎年3%ずつ目減りしていきます。
すると、相対的に見て、その土地の価値は「3%値上がりした」のと同じ効果になります。
なぜなら、1年前に3000万円で買えたものが、1年後には円の価値が3%下がっているため、同じ3000万円では買えなくなるからです。
3000万円の3%は90万円。
つまり、1年後には3090万円を用意しないと同じ土地が買えない、というわけです。
これが5年、10年と続けば、複利的に差が雪だるま式に膨らんでいきます。
すでに3000万円分の金融資産を持っている人は、何もしなくても「インフレのおかげで」資産が増えていくような状況になるのです。
一方、これから投資を始めようとしている人や、まだ現金しか持っていない人との差は、インフレが進むほど開きやすくなります。
資産を持つ人と持たない人の明暗
インフレは「すべてのものの値段が上がる」現象です。
だからといって、誰もが生活が豊かになるわけではありません。
資産を持っている人は相対的に有利になり、生活に余裕が生まれやすくなります。
逆に、現金しか持っていない人は、物価上昇に生活が圧迫され、ますます苦しくなっていく。
すでに金融資産を持っている人、特に資産規模が大きい人ほど、「かなり有利な時代」に突入したと言えるでしょう。
これからの資産運用の考え方
これまで、
「今の生活は我慢して、将来のために積み立て・資産運用する」
「若いうちにしかできないことを優先し、今を楽しむ」
という二つの考え方が対立していました。
しかし、インフレが進むこれからの時代では、「今少し我慢して現金以外の資産を作っておく」という考え方が、より優勢になってくるのではないでしょうか。
手元のお金をすべて使ってしまえば、資産は増えません。
一方、少し我慢して将来のために資産を買っておけば、インフレが進むほどその金額は目減りせず、むしろ相対的に増えていく可能性が高まります。
ぜひこの視点を、頭の片隅にでも置いてみてください。
そして、今後の資産運用の方針を、改めて考えてみてはいかがでしょうか。


